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防府市では、一般の方からの意見を聞く窓口として「市長への提言」というシステムがあります。また市政なんでも相談課という部署もありますし、パブリックコメントの募集などもよく行われています。、私も一市民として意見を述べたりもします。
主に食育について、学校給食について述べたりします。
1枚目の写真は私が相談課に送付した提言書です。びっしり書かれています。そして2枚目が松浦市長さんの署名の入った回答ということになります。こういって応じていただけ、納得できない場合は市役所の担当課の方と直接話せる機会もいただけるという素晴らしい行政サービスです。(写真の内容は公開許可を頂いていないので画像処理しています)。
私は個人的に何度か相談窓口を利用して、食を取り巻く問題に興味を持っていただき、食については全国に誇れる市になってほしいと活動をしています。
食育については3枚目の写真が防府市の食育推進計画に関して直接の参考となる資料となります。
左上は食育白書で、全国的な傾向などが記載されており、食育基本法についても書かれています。
それに次いで左下の食育推進基本計画があり、調理師や専門調理師は調理技法、食文化の継承や料理作法などの知識や技術を生かして食育推進をするよう規定されています。
右上はやまぐち食育推進計画で、これは山口県が策定した計画です。
そして防府市食育推進計画が右下になります。
おいしそうにおにぎりを食べている子供の写真がいいですね。
ちなみに付箋紙がたくさんついていますが、これは私が主張した問題のある箇所です。
平成19年に策定されたこの計画には、食事への感謝の気持ちと調理師の活躍について記載がありません。
4枚目の写真は県内の他の市の食育推進計画です。
下関市、周南市、山口市、そして22年度に中間見直しが行われる防府市の計画案です。
これらについても用意して調べましたが、残念なことに防府市は少々問題がありました。
問題の内容は市長からの回答と私が市役所で語った事で解決したので控えさせていただきますが、こういった計画を立てて謳ったからには実行させるための協力者が必要で、調理師会はプロ集団であるので、随時意見を述べに出かけております。
21年度は小学校給食で問題があったと児童から相談があり、それを元に複数の児童に聞き取り調査をしましたら、菜皿にご飯を盛り付け、その上に酢の物をのせて食べたらご飯が美味しくないというもので、私達に言わせれば食事の楽しさが半減する上に正しい食事マナーや感謝の気持ちも育たないことが現場で日常になっているということでした。
その原因は学校職員なのか、市が皿を供用しないのか、食器洗浄費用が無いのか、他に理由があるのかわかりませんし、私もそこまで詮索しておりませんが、育ち盛りの子供達にきちんとした食育を教えることは大変重要です。
最近「変な給食」という本が売れているようです。私も購入しましたが、栄養神話を教えてもダメなんです。栄養価だけが合っている食事で明るい食生活とは言えない訳で、そのようなことが書かれています。
結果的に初めて市役所に話して以来、半年を経て該当する小学校に小皿が供用されました。これで汁椀、菜皿、そして小皿の3種類となり、酢の物丼は消えました。
その後、同じ児童達に話を聞いてみると、給食が美味しいと話してくれます。
週に3回、4回と米飯給食を行っているわけですから、私の希望は飯茶碗を購入し、茶碗を持って正しい箸の持ち方で姿勢を正して食べる習慣を付けれたら良いのにと思います。
このような活動の中、調理研究会長の主張が認められた模様で、22年度より順次、市内小学校の食器更新で汁椀2 菜皿1という組み合わせでの供用が始まります。米飯給食への配慮も謳われました。本当の食育について真剣に考えてくださった結果だと確信しています。
新潟県三条市の学校給食への取り組みは他の模範です。こういったサービスをぜひ防府にもと期待をしつつ、来年度も意見を述べようと思っています。
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